ジャニーズの人気グループ「なにわ男子」道枝駿佑(19)が主演するドラマ「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)の平均世帯視聴率が低迷している。15日放送の第2話後編は6・7%。歴代のジャニーズタレントが担ってきた同ドラマシリーズは、いずれも2ケタ台だっただけに、何とも寂しい限りだ。数字が伸びない原因は3つ挙げられるが、中でも同事務所の大先輩「嵐」の櫻井翔(40)が〝壁〟になっているというから穏やかではない――。


 人気コミックを実写ドラマ化した「金田一少年の事件簿」。名探偵・金田一耕助の孫、金田一一(きんだいち・はじめ)が難事件を解決する推理ドラマだ。1995年にKinKi Kidsの堂本剛が初代を務めると、2代目を嵐の松本潤(2001年)、3代目にKAT―TUNの亀梨和也(05年)、4代目にHey!Say!JUMPの山田涼介(13、14年)と、いずれもジャニーズタレントが担ってきた。道枝は5代目にあたる。

 テレビ関係者は「やはり初代の堂本が最もイメージに合っていたとする声が多い。時代もあるでしょうが、視聴率は全話20%超えです。その後のシリーズも2ケタ台をキープしており、日テレにとって〝鉄板〟なんですよ」と話す。

 そんな先輩たちからバトンを渡された道枝のシリーズはパッとしない。初回の7・8%(4月24日)、第2話前編6・2%(5月8日)、そして今回の6・7%と、これまで2ケタ台はゼロ。何ともお寒い状況になっている。

 なぜこんなに低いのか。関係者によると、3つの理由が挙げられるという。

 一つはジャニーズ事務所の〝ゴリ押し〟に対する不快感だ。道枝といえば、関西ジャニーズJr.時代から事務所の先輩たちの映像作品に抜てきされ、昨年11月のデビューのタイミングでドラマ「消えた初恋」(テレビ朝日系)のW主演の1人にいきなり抜てきされた。

「事務所の幹部は、なにわの中でも特に道枝推し。ちょっと無理しすぎた感もあり、『消えた――』同様に数字が伸び悩んでしまっている。『金田一――』は荷が重いのではないかと思われましたが、思った通りでした」(芸能関係者)

 イレギュラーな不運もあった。第2話「聖恋島殺人事件(前編)」は5月1日に放送する予定だったが、4月23日に発生した知床観光船沈没事故を受けて5月8日に延期。代わりに、堂本が主演した第2シリーズの「悪魔組曲殺人事件」を再編集する形で放送されたのだ。

「途中でぶつ切りになってしまった。道枝にとっては気の毒な結果になりました」(同関係者)

 もっとも、堂本の再放送の視聴率は5・0%。もし道枝の視聴率を上回ったら、とんでもない〝惨事〟になっていただけに本人はホッとしているかもしれない。

 そして三つめが何と櫻井翔だという。

「前4シリーズはもともと土曜午後9時の枠だったんですよ。ところが、今回の道枝シリーズは日曜午後10時30分の枠です。本来なら〝土9〟で放送したいところですが、現在、櫻井の『1億3000万人のSHOWチャンネル』が放送されているので、難しいんです」(芸能プロ関係者)

「1億3000万人――」は昨年1月にスタートしたばかりとあって、すぐには動かせない。前身の番組『嵐にしやがれ』は、もともと土曜午後10時枠だったが、17年4月に〝土9〟になった。長らく土9枠だった『土曜ドラマ』は〝土10〟になってしまった背景があるのだ。

「道枝は、先輩のあおりを受けた格好ですね」(同関係者)

 道枝の金田一シリーズが〝黒歴史〟にならなければいいが…。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)