舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」(7月8日開幕、TBS赤坂ACTシアター)の制作発表が17日、同所で行われ、主役のハリーをトリプルキャストで演じる藤原竜也、石丸幹二、向井理らが出席した。

世界では7番目、アジアでは初となる同舞台は、開局70周年のTBSとホリプロが共同でプロデュース。無期限ロングラン公演となっており、同所はこのハリポタ専用劇場となる。6月16日からのプレビュー公演は発売から6時間で約3万枚が完売したのをはじめ、7月から9月のチケットも予定枚数が終了する人気ぶりだ。

ハリー役について、藤原は「4月から稽古を始め、普通なら幕が開く状況だけど、まだ1カ月もあるのはありがたい。あと1カ月走りながら頑張ります」、石丸は「盛りあがるショーになると実感しています。稽古をしていて、スタッフの力量やレベルの高さが各チームともすごい。プロの技の中に入って力をもらっています」、向井は「始まる前からこれだけまとまっている舞台は珍しい。ロングランでいっそう絆が深まるのでは」とそれぞれ話した。

今作は、ハリー、ロン、ハイマイオニーが魔法界を去ってから19年後が舞台。ハリーも思春期を迎えた子どもらとの向き合い方に悩んでいるという設定。これについて石丸は「ハリーは映画のイメージが強いが、子どもが3人いる企業戦士という、現実的な設定です。子どもとうまく向き合えないという実生活にもつながる話です」。

同じく19年後のハイマイオニーを演じる中別府葵は「スケールが大きい、見たことのない作品です」、早霧せいなは「驚きの数や魔法、演出がすばらしい。何度見ても、フレッシュな驚きを感じます」。

マクゴガナル校長役の榊原郁恵は「スタッフの愛や優しさを感じています。この愛を私たちで演じてお客さまに伝えたい」、高橋ひとみも「毎日が夢のように稽古が楽しくて、わくわくしています。この年でわくわく感じる舞台に出られて幸せ。命あるかぎりここにいたい」と話した。