ブルージェイズの菊池雄星投手(30)は16日(日本時間17日)に本拠地トロントでの古巣マリナーズ戦に先発し、6回を1安打無失点、6三振3四球で今季2勝目(1敗)をマークした。打者22人に90球。防御率3・38。チームは6―2で勝った。

 昨季まで3シーズンプレーした古巣相手の先発マウンド。初回一死から2番フランスをストレートの四球で歩かせるも後続を断って無失点。すると味方打線が直後に援護、2番ビシェットが4号ソロを放って1点を先制する。

 2回は先頭ウィンカーを一ゴロ、スアレスを三ゴロ、3番トーレンスを86マイル(約138キロ)外角低めのチェンジアップで空振り三振を奪い三者凡退。続く3回は先頭ソーザを97・1マイル(約156キロ)の真ん中の直球で見逃し三振、ムーアを88マイル(約142キロ)の外角チェンジアップで空振り三振、トロは三邪飛に打ち取った。

 リズムのいい投球は4回も続く。なんと2番からの上位打線をわずか9球で左飛、三邪飛、中直に仕留め三者凡退。5回は先頭ウィンカーに右翼へ初安打となる二塁打を許すも無失点。6回は先頭トロを真ん中高めの95マイル(約153キロ)の直球で空振り三振、フランスには四球を与えるが、3番クロフォードを右飛、4番ロドリゲスには直球を3球続け、右直に打ち取り無失点。球数は90球だったが、この回限りで降板となった。

 6イニングは今季最長タイで、4日(同5日)の本拠地ヤンキース戦以来2度目。無失点は今季初だ。10日(同11日)の敵地ヤンキース戦でも6回途中2失点と5月はしっかり責任を果たしている。地元テレビ局は試合直後、菊池が今季7度の先発で6試合が自責点2以下と紹介。大崩れしない安定感が高く評価されている。勝負はここからだ。