函館競輪のナイターGⅢ「開設72周年記念」(五稜郭杯争奪戦)は17日、最終日を迎えた。12Rの決勝戦は番手まくりを打った清水裕友(27=山口)後位から鋭く伸びた瓜生崇智(27=熊本)が優勝。うれしい記念初Vを達成した。

「夢みたいですね…」

 同じ109期の佐々木豪(26=愛媛)が赤板から全開で先制し同学年の清水が番手まくりを敢行。肥後の次世代エースは、この絶好のチャンスをきっちりモノにした。

 活躍の〝予兆〟はあった。「今回はいろいろな方から助言をいただいたんですが、それが体にスッと入る不思議な開催だったんです。神様って本当にいるんだな、って思いました(笑い)」

 前検前日には飛行機の乗り継ぎトラブルで「マジで、めっちゃ走りました(苦笑)」とハプニングもあったようだが、今思えばそれも〝良い兆候〟だったのかもしれない

「今回の優勝はラインの絆のおかげ。(戦法的に)やれることは限られているけど、自分のやれることをやって、さらに絆を強めていきたいです」

 戦法を確立しつつある〝ウリボー〟は今後、ラインに貢献しながら恩返しをしていく。