楽天のエース・田中将大投手(33)が17日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発。終盤7回にまさかの乱調で今季2敗目を喫した。

 今季7試合目の登板となった田中は完封勝利を飾った前回登板(10日対ロッテ戦)の勢いのまま初回から直球、変化球を低めに制球。3回に1点を失い連続無失点は22イニングでストップしたが、6回までを1失点にまとめる好投を見せた。

 だが、2点リードで迎えた7回だった。先頭・岡に一発を浴びるとその後も一死一、二塁から中村の適時打で同点に。続く佐藤にも左翼前に逆転適時打を許し7回途中での降板を余儀なくされた。

 これで勝ち星も上積みできず、防御率も1・17から1・89に悪化。チームも敗戦したため本人にとっては悔しい結果となったが、これで面白くなってきたのがパ・リーグの最多勝&防御率争いだ。

 現在勝利数は田中将を含め計6人が4勝で並ぶ。防御率も1点台に4投手がひしめく高いレベルでの大混戦ぶりだ。しかも両部門には田中将とともに「令和の怪物」こと佐々木朗希投手(20=4勝、防御率1・47)が含まれる。その佐々木朗は20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発する予定だが、そんな怪物に立ちはだかる相手先発はこちらも5勝目を狙う球界屈指の右腕・千賀が濃厚。160キロ超の直球を連発する怪物右腕でも簡単には勝たせてくれないはず。となれば、この日数字を落とした田中将も落胆する必要はない。

 今後の田中将と佐々木朗のシ烈な争い。チーム力を考慮すれば味方打線の援護が期待できる田中将に軍配が上がりそうだが、佐々木朗はチームの好不調を問わず力で相手をねじ伏せるため予断を許さない。

 シーズン終了時にはどちらが上に立つのか。それとも千賀を含め他投手が2人を上回るのか。ペナントレース同様に投手部門の争いからも目が離せない。