ゼロワンは19日、「頸髄損傷」の重傷を負った〝炎の戦士〟大谷晋二郎(49)の支援大会となる押忍プレミアム興行「大谷エイド」(6月4日、東京・大田区総合体育館)で、ノアの杉浦貴(51)対田中将斗(49)の世界ヘビー級選手権を行うと発表した。

 4月10日の両国大会で王者の杉浦が大谷と対戦。コーナーにジャーマンで投げられた直後に大谷が動かなくなり、救急搬送された。試合はレフェリーストップで杉浦がV3を果たしていた。

 挑戦が決まった田中は「決まった以上は田中将斗が取り返さないとって感じています」と表情を引き締める。昨年8月にGHCナショナル王座との2冠戦で杉浦に敗れ、王座が流出。元日の後楽園大会では奪回に失敗しており3連敗は許されない。

 杉浦の他にも、ノアからは丸藤正道、拳王、征矢学、タダスケ、Hi69、清宮海斗、稲村愛輝、岡田欣也、藤田和之と計10選手が参戦。丸藤はゼロワンの次期エース・北村彰基とシングルで対戦し、清宮、稲村、岡田組は6人タッグ戦で馬場拓海、佐藤嗣崇、松永準也組と激突する。

 この他、永田裕志、真壁刀義、本間朋晃、長尾颯樹組が、8人タッグマッチで関本大介、橋本大地、橋本和樹、中之上靖文組と対戦する他、藤田、ケンドー・カシン、金本浩二、高岩竜一組は拳王、征矢、タダスケ、Hi69組と激突する。

 女子ではアジャコング、まなせゆうな、NATSUMI組VSジャガー横田、橋本千紘、朱崇花組が決まった。

 田中は「快く出てくれるのは、いままでの大谷晋二郎の積み重ねだと思う。各団体、フリーの選手の力がなければ大きな大会は成立しないので、感謝でしかないです」と語り、大会の成功を約束した。