今年1月に「塞王の楯」で直木賞を受賞した作家今村翔吾氏(37)が、今月30日から始める「まつり旅」の行程が118泊119日になることが19日、発表された。

直木賞受賞のお礼行脚として、ノーギャラで1度も家に帰らず、ワゴン車に乗り47都道府県の学校や書店を巡るイベント。当初は約100日間を予定していたが、全国からの“来訪リクエスト”が膨れ上がり、最終的には20日間近く増えた。

旅の出発地点は、かつて勤務していた滋賀県守山市立埋蔵文化財センターに決定した。今村氏は「歴史をひもとき、想像する楽しさ」というタイトルで講演会を行い、宮本和宏同市市長(50)も参加する出発式を終えた後、車に乗り込む。

ゴールは9月24日、デビュー作「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」の舞台・山形県新庄市になる。

今村氏は「うれしい悲鳴です。来て欲しいという大きな声が、たくさん届いたわけで、当初の趣旨通り徹底的にお邪魔します。車が納車されてきて、改めて気合が入りました」とユニークなチャレンジに力こぶを作っていた。