日本サッカー協会(JFA)の須原清貴専務理事(55)が、日本代表戦の〝声出し応援〟解禁に意欲を示している。

 Jリーグは17日に新型コロナウイルス感染症対策で、これまで禁止してきた声出し応援を段階的に解禁すると発表。複数の試合で運営検証を実施し、対象試合を順次増やしていく方針だ。

 そんな中、19日に開催された理事会後の取材で須原専務理事は「好プレーに対する歓喜の声、選手を鼓舞するための声、場合によっては残念なプレーに対するため息、全てがサッカーの一部」との見解を述べた上で「選手も気持ちが上がるし、テレビを見る視聴者にも熱量が伝わる。私たちもJリーグと同じで、どうやったら声を出すことができるかを考えたい」と前向きに語った。

 ただ、いきなりの全面解禁は非現実的だ。「Jリーグの方でも段階的にやっているので、われわれも連携を取りながら情報交換をしている。6月の代表戦では(声出し応援は)難しい」としながらも「その後の試合で開催地域の自治体のみなさんなどとコミュニケーションを取りながら、どうやったらサッカー界として考える理想の方に持っていけるかを共有していきたい」と将来的な展望を口にした。

 新型コロナウイルスによって失われた熱気を取り戻すべく、全力を注ぐ覚悟だ。