ノアのGHCジュニアタッグ王者の小川良成(55)が、19日の横浜ラジアントホール大会で暴走ファイトを繰り広げた。

 クリス・リッジウェイと王座を保持する小川は21日の大田区総合体育館大会で同じ「スティンガー」の吉岡世起、進裕哉組との初防衛戦を控えている。負けた方はチームを去る〝敗者追放マッチ〟だ。この日は藤村加偉と組んで、吉岡、進、HAYATA組と6人タッグマッチで激突した。

 試合はクリスが進とエルボー合戦、吉岡とは強烈な蹴り合いを展開し一進一退の攻防が続いた。ところがクリスが進の串刺し攻撃、吉岡のファルコンアローを浴びて窮地に陥る。しかし吉岡がカバーに入ったところで、小川がベルトを手にリングに乱入。そのまま殴りつけて、反則判定により試合終了のゴングが鳴らされた。試合はぶち壊され、会場は不穏な空気に包まれた。

 納得のいかない挑戦者組は「もう後戻りできねえから。(ベルトを)取るしかねえぞ」(進)と怒り心頭。当の小川はノーコメントを貫き遺恨が深まった。大田区決戦のスティンガー対決に不穏な空気が漂っている。