中日・大野雄大投手(33)が〝鬼門〟での勝利に飢えている。

 20日の広島戦(マツダ)で先発するが、マツダでは2014年9月11日以来、11戦連続勝ち星なし。それだけに「マツダとなれば、球場がさらに一体化するというか、鬼門の球場になっている」と自覚した上で「その中で自分の投球をできるように、フォームのバランスを崩さないように、投げているときの精神面の整い方というか、そういうのを見直した」と明かす。

 なぜかマツダとなると7年間も未勝利の〝怪〟。もはやエース左腕も意識しないことは不可能で「マツダは何年も勝ってないと書かれちゃうので、それも正解っちゃ正解だが、何とかしたい気持ちが強い」ときっぱり。

 しかし、投げ合うのは相手エース・大瀬良とあって打線の苦戦は必至。「自分に勝ちが付かなくても自分が投げる試合は勝ってほしいのが一番。ゼロに抑えても点が取れなかったら自分に勝ちが付かないし、それでもいいと思っている。そうやって勝てるようにつないでいければと思う。自分に勝ちがつかなかったら、また何年勝っていないとか延びるが、それでもええかなという感じ」とチームの勝利を最優先する。

 立浪監督も「これは野手も投手も、いろんな球場の相性とか、対戦相手の相性もあると思うが、それを克服していかないと」と言いつつも「そのために野手が点を取ってあげるとかいろんなことがあると思うが、年が変われば変わるし、あまり意識しすぎないようにやってほしい」と期待を込めた。