優良助っ人の予感が漂う。広島の新助っ人、ライアン・マクブルーム内野手(30)だ。

 ロイヤルズ3Aを経て今季からチームに加入すると「4番・一塁」に定着。19日の巨人戦(東京ドーム)では3打数2安打で、早くも今季9度目の複数安打をマークした。チームは1―2で敗れたものの相手エース菅野との対戦で1四球を含め3度出塁し、存在感を発揮。2試合連続のマルチ安打で打率も2割9分6厘にまで上昇した。ここまで5本塁打、22打点の打力には、日に日に評価が高まっている。

 ロイヤルズでは2019年9月にメジャー初昇格を果たして以降、3シーズン通算で66試合に出場し、打率2割6分8厘、6本塁打、16打点。ただ、昨季は3Aオマハで打率2割6分1厘、32本塁打、88打点を叩き出しており、ロイヤルズ内部でも「ダイヤモンドの原石」として、それなりの評価を得ていた。

 マクブルームをよく知るメジャー関係者は「ロイヤルズの球団内でも『きっかけさえあれば大きな成長を遂げる』と言われていた。もともと彼は向上心も旺盛で新しいことを吸収しようという意欲が高い。性格も非常に真面目で勤勉だから日本向き。新しい環境になり、NPBで大化けする可能性は大いにある」と話す。

 同関係者は続けて「ロイヤルズはもちろん、他のMLB複数球団のスカウトたちもマクブルームの日本における今後のプレーを注視している。彼がNPBで本格的にブレークし、再びメジャーへUターンするような強打者となることも十分に考えられるからだ」とも打ち明けた。

 マクブルームがどこまで〝大化け〟するか。その暴れっぷりに注目だ。