新日本プロレス19日青森・八戸大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Bブロック公式戦でエル・デスペラードがTJP(37)を下し開幕2連勝を飾った。

「ユナイテッドエンパイア」のメンバーとしてジュニアの祭典に帰ってきたTJPとの公式戦は互いに譲らない一進一退の攻防が続いた。マンバススプラッシュ(変型ボディープレス)を回避したデスペラードはヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)を狙う。これを回避しようとするTJPをデュードバスターで叩きつけた。

 2度にわたるピンチェ・ロコ(変型バスター)はウラカン・ラナ、リバーススープレックスでそれぞれ返されてしまったが、デスペラードはカバーされた状態からブリッジワークで立ち上がる。3度目の正直でピンチェ・ロコをついにさく裂させ3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上でTJPの実力をたたえたデスペラードは「こんな強いヤツ、ゴロゴロしてるんだもん。Bブロック見に来たアンタら、ツイてるよ」と客席に呼びかけ。「実際、俺もやるまでは俺を含めて(Bは)地味なヤツしかいねえなって正直思ってた。すみません。楽しかっただろ? すごかっただろ? 強かっただろ? これがスーパージュニアだ」と豪語した。

 Bブロックの中心と目される公式戦9試合中6試合がメインイベント(最終公式戦の31日富山大会の試合順は得点状況により決定)。次戦(22日、秋田)ではこの日の公式戦で鈴木軍のDOUKIを破った米AEWの刺客ウィーラー・ユウタと激突する。「(ジョン)モクスリーに血まみれにされて、それで持ち上げられただけの、ヤングライオンに毛が生えた程度かなと思ってたんだけど、なかなかどうしてやるじゃないか。思ってたより楽しみだ。この後、メインがいくつあったかな? 数えるのも嫌で忘れちまったけど、俺が全大会締めるぜ」と、不敵に予告していた。