【オクラホマ州タルサ19日(日本時間20日)発】男子ゴルフの今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」初日(サザンヒルズCC=パー70)、松山英樹(30=LEXUS)は1バーディー、3ボギーの72で2オーバーの56位と出遅れた。復帰2戦目となるタイガー・ウッズ(46=米国)は74の4オーバー。ローリー・マキロイ(33=英国)が5アンダーで首位に立った。

 ふがいないラウンドだった。インスタートで10番パー4から出た松山は14番パー3、ティーショットでグリーンと捉えられずボギー。続く15番パー4で取り返したものの、16番パー4でも第2打をバンカーに入れてスコアを落とした。1オーバーで突入した後半戦も我慢のゴルフでパーセーブを続けていたが、7番パー4でボギー。初日は2オーバーと良いところがないまま、ホールアウトした。

 昨年4月の「マスターズ」に続く、メジャー2勝目が期待されている松山は、今大会前に首痛を告白。「ムリしないようにやっている。どうなるかわからない」と、負傷の影響が懸念されていた。そんな中、持ち味の〝精密ショット〟を発揮できず、うまくいかない焦りもあってか、ラウンド中もずっと険しい表情を見せていた。

 松山は「うーん、今日のゴルフは…。ちょっとイライラし過ぎてコメントが見つからない」と話しつつも「グリーンがソフトなのかなという感じはありましたけど、フェアウエーは硬くなっていて(ボギーだった)7番もそうですけど、その辺の計算が、まだできていなかった」とし「いいショットも1回もなかったですし、いいパットもなかった」と振り返り、自らのミスを猛省した。

 2日目以降に向けて「もう少しショットを安定させないと苦しい戦いになる。パットも悪くないと思うので、もう少しだけ良くなるようにしたい」と、巻き返しを誓っていた。

 他の日本勢は稲森佑貴が72で56位、香妻陣一朗(ともに国際スポーツ振興協会)が73で78位、星野陸也(興和)は74で99位。金谷拓実(yogibo)は77で130位とし、木下稜介(ハートランド)が79の150位だった。