日本代表の森保一監督(53)が、1トップで不動のレギュラーを務めてきたFW大迫勇也(神戸)をメンバー外とした理由を説明した。

 日本サッカー協会は20日、6月の国際親善試合パラグアイ戦(2日、札幌)とブラジル戦(6日、国立)、キリンカップ(10日=ノエスタ、14日=吹田)に臨む森保ジャパンのメンバー28人を発表。大迫はメンバーから落選した。

 会見した森保監督は選外の理由について「直近の試合でメンバー外ということで、詳しい情報は入手していないがコンディション的には100%ではないと聞いている。彼はこれまでも痛みを抱えながらだったり、チームの状況を見て勝利に貢献しようとかなり無理をして試合に出ている状況だと思う。彼の男気はすばらしいと思うが、その反面、コンディションが100%になっていないとみている」とコンディション不良と説明した。

 6月の4試合はカタールW杯に向けて重要な強化の場となるが、大迫の不在は逆にチャンスと捉えている。

「彼が代表でプレーできないことは残念だが、大迫抜きで戦った時にチームとしてはいろんな選手にチャンスがある。伸びしろを増やしていく、チーム力を上げていくうえでチャンスだとも言える。ここがチャンスだと思っている選手には思いきりプレーしてもらい、代表の戦力として成長してもらえれば。チーム全体がレベルアップするためにも、いい機会だと思う」と大迫に代わって他の選手が奮起するよう促した。

 かねて大迫のパフォーマンス低下は指摘されていただけに、今回の活動でレギュラーを争う選手たちが活躍すれば本大会に向けて〝大迫外し〟の流れが一気に加速しそうだ。