女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)が、久々の大ギャラリーに戸惑った? 今季国内ツアー初参戦となった「ブリヂストンレディス」2日目(20日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=パー72)、67位から出た渋野日向子(23=サントリー)は73と伸ばせず、通算3オーバーの69位で予選落ちを喫した。

 今大会は新型コロナウイルス感染対策で1日のギャラリー入場者を5000人に制限して行われている。この日は3251人が詰めかけ、初日から多くが渋野組についたが、結果を残せなかった。応援を力に変えるタイプだけに「今日もたくさんの方に来ていただいたのに、何一ついいところを見せられず悔しい。こういう私でも、応援してくださる方が、こんなにいてくださるんだなとしみじみ思っていた」と肩を落とした。

 その一方で、これまで大ギャラリーは経験済みの渋野とはいえ、今回のような雰囲気でプレーするのは久々。新型コロナウイルス禍で昨年は無観客もしくは、かなりの入場制限をした中でのプレーだった。今季から本格参戦している米ツアーでは、そもそものギャラリー数が少ない。それだけに初日のプレー後、「米国でもギャラリーさんの前でプレーはしたけど、これだけ多いのは久しぶりだし、ちょっと緊張感はあった」と語った。

 この日も「今週は緊張感がある中でスイングの再現性の低さが出てしまった。緊張感があっても自分のやるべきことをやりきれるような心の準備というか、体の土台とかももっと必要になってくるなとすごく感じた」と課題を挙げた。大ギャラリーの中で感じた緊張が、プレーの足を引っ張った可能性があるわけだ。

 ただ、来週中に再渡米して「全米女子オープン」(6月2日開幕、ノースカロライナ州)から戻る米ツアーの戦いでは、今週のような環境下でのプレーはほぼない。必要かどうかは別として、このままでは大ギャラリーに慣れから遠ざかってしまいそうだ。