中日・大野雄大投手(33)が〝鬼門〟のマツダスタジアムで炎上した。20日の広島戦(マツダ)で今季3勝目を狙って先発したが、4回5安打5失点KOされ、4敗目を喫した。

 立ち上がりから制球が定まらない。いきなり初回に先頭の野間、菊池涼に連続安打、西川に四球を与えてしまい、あっという間に無死満塁の大ピンチ。続く4番・マクブルームに甘く入ったツーシームを左翼席へ叩き込まれ、先制のグランドスラムを献上した。

 さらに3回一死から西川に右翼線へ二塁打、その後、坂倉に左前適時打を浴びて1点を失うと、5回の攻撃で代打を送られて屈辱の降板となった。結局、チームは5ー11と大敗を喫してしまい、エース左腕は「チームが踏ん張らなければならない試合で、このような結果になりチームに申し訳ない。次回以降、このような投球にならないようにしっかりと練習したい」と肩を落とした。

 立浪監督は「非常に痛い満塁ホームランになった。相手が大瀬良ですから初回の4点は相当きつかった。西川の四球が結果、満塁ホームランを生んでしまった。大野はやっぱり立ち上がりですね。自分でも考えてブルペンで調整してやっているけど、ちょっと球威が今日もなかった。2回以降はまずまずの感じには見えたが…」が渋い表情を浮かべる。

 これで大野雄はマツダでは2014年9月11日に白星を挙げて以来、12戦連続未勝利となった。あまりの〝鬼門〟ぶりに指揮官は「本人もそういう意識は当然、あったんでしょうけど『今日はとにかく飛ばして行け!』ということを試合前に言ったが、こういう結果になった…。ただ、ずっとシーズンは長いので一回一回飛ばすことはできない。ローテーションもあるし、何とかその辺は克服していかないといけない」と注文をつけた。