ヒヤヒヤ展開も、勝てば良し! 阪神は21日の巨人戦(甲子園)を2―1で辛勝し連敗を2で止めた。2日連続で9回に息の詰まるような攻防があった。

 とは言っても、大山の同点2ランで追いついた20日と状況は逆の立場。2点リードでマウンドに上がった守護神・岩崎が先頭から3連打で1点を失いなおも一死一、二塁。何とか4番・岡本和を二ゴロに仕留めたが、さらに代打・中田を四球で歩かせ二死満塁。一打出れば逆転の大ピンチだったが、続く代打・北村を遊ゴロに打ち取り事なきを得た。

 何とも肝を冷やす展開で悲壮な「あと1人」「あと1球」コールを続けた4万2445人の虎党は、勝利確定の瞬間、右翼、一塁側を中心に総立ちとなった。

 試合後の矢野燿大監督(53)は最後の場面について「いや、もうシビれましたけど(岩崎)優を信じて…」と振り返り「このようなチーム状況でも12球団で一番、タイガースファンの皆さんが球場に来てくれるということに僕たちも知っていますし、本当に感謝していますし、その気持ちに応えたい、何とかいい試合を見せたいと、強い気持ちで臨みたい」と明日22日に2カードぶりのカード勝ち越しを見据えていた。