ミュージシャン細野晴臣(74)が21日、埼玉・所沢市の複合施設「ところざわサクラタウン」で、デビュー50周年記念展「細野観光 1969-2021」(6月26日まで)の開催を記念したドキュメンタリー映画上映会を行った。

イベント前に取材に応じた細野は、2019年に迎えた50周年について「たまたま50周年の時に、いいバンドが僕の周りにいてくれたし、自分も脂が乗ってたということがあって、アメリカやイギリスに行っていい演奏ができた」と振り返った。この年、米ニューヨークとロサンゼルスで初のライブツアーを実施している。

この海外公演後、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックになったことから「今だったらできないですね。この2年半の騒ぎの中で、みんなじっとしてましたからねえ。僕もあんまり音楽に触れない2年間を過ごしてきた。幸いな時期にやれたのがとても良かった」と話した。

上映したのは「NO SMOKING」(19年製作)と「SAYONARA AMERICA」(21年製作)の2作。「NO-」は幼少期の音楽との出会いから、バンド「はっぴいえんど」「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」での活動やソロの音楽活動を振り返りつつ近年の動きに密着した作品。「SAYONARA-」は19年に米国で初開催したソロライブのライブドキュメント。