TBS井上貴博アナウンサー(37)が21日、都内で、初の著書「伝わるチカラ『伝える』の先にある『伝わる』ということ」(ダイヤモンド社)の刊行記念イベントを元TBSアナウンサーの堀井美香(50)とともに行った。

同局「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)でMCを務め、「TBSの夕方の顔」でもある井上アナが「“伝わらない”が“伝わる”に変わる8つのテクニック」「“信頼感”が高まる9つの言葉づかい」「“自分の意見”をはっきりさせる7つの話し方」などを惜しみなく披露している。

今春に同局を退社したばかりの堀井アナは「読めばすぐ実践できます。すぐ井上になれますから。全アナウンサーに告ぐ。今日の昼に読んだのに、夕方には『なんでこれを新人の時に読まなかったんだろう。これから生かしたい』って思います。(フリーなので)生かすところはないけど(笑い)」と“堀井節”を交えて絶賛。井上アナは「ちょっと後悔している。手の内明かしすぎた」と頭をかいた。

また堀井アナが「すぐ読んで、すぐ実践できる。アナウンサーじゃない方の方が響くんじゃないかな」と話を振ると、井上アナは「出版するにあたり、コミュニケーション論やビジネストーク論の本とか読んだ。そういうのって永遠のテーマ。ずっとなくならない。ダイエットもそうですけど、これが正解ですっていうのが出たら終わる。それがない。だからバランスを取らず、おかしいと思われてもなるべくエッセンスを入れた」とこだわりを明かした。

さらに「『井上こう言っているけど別に』って思ってもらいたい。今はこう思っていますけど、1年後、2年後、(自分が)変わっていなかったら怖い。5年後くらいにこの本を全部否定する本を出して。それくらいにならないとダメなんだろうな」と向上心をみせた。

同著は、井上アナが約30時間にわたってインタビューに応じ、ライターがまとめる形で書き上げられた。井上アナは「すごくありがたかったな。自分の考えがまとまるというか、しゃべっていて見つかることがある。それをまとめていただいて、言語化していただいてありがとうございます、と。前を見てしか進んでいないので。立ち止まって答え合わせってそんなしない。その中でこういう機会をいただけたのは何物にもかえがたい」と感謝した。