今年3月に開催されたアカデミー賞授賞式で自身のジョークが原因で米俳優ウィル・スミス(53)から平手打ちされたコメディアンのクリス・ロック(57)が、来年のアカデミー賞授賞式で司会を務める可能性が浮上した。

ABCエンターテインメントのクレイグ・アーウィック社長が、放送事故があったにもかかわらず今年の授賞式は非常に成功したと述べ、ロックの司会起用を考えていると米オンラインメディアのデッドラインが伝えている。

世界中に配信されている生放送中に起きたビンタ騒動は大きな衝撃を与え、スミスは授賞式を含むアカデミー賞関連の全てのイベントへの10年間の出禁処分を受けた。しかし、同社長は「明らかに多くの論争を呼び、ショーは関する多くの前向きなことに影を落としたが、私はとても満足している」とコメント。近年低迷していた視聴率がアップしたことから来年もさらに良いものになるだろうと語り、ロックの復帰を示唆したと伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)