【オクラホマ州タルサ21日(日本時間22日)発】男子ゴルフの今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」3日目(サザンヒルズCC=パー70)、大会4勝のタイガー・ウッズ(36=米国)が大会自己ワーストの79と崩れ、通算12オーバーの最下位76位に沈んだ後、棄権した。最終日はプレーしない。

 昨年2月の自動車事故で右脚に重傷を負って選手生命も危ぶまれた中、執念のリハビリで4月の「マスターズ」で公式戦復帰。このときは予選を通り、決勝ラウンドで失速。2日連続で78を叩いたものの、右脚に痛みを抱えながらも4日間を戦い抜いた。今回も2日目に意地のアンダーパーをマークして予選を突破した中、この日は1バーディー、7ボギー、1トリプルボギーと大乱調となってしまった。

 この日は気温が下がったことで患部への負担が増えたこともあるが、やはり4日間しっかり戦い抜けるコンディションではないようだ。ウッズはこの日のラウンド後に「右脚が痛いのは事実だ」と語り、最終日のプレーについては明らかにしなかったが、その後、主催のPGAオブ・アメリカが棄権を発表。ジム・リチャーソン会長は声明の中で「タイガー・ウッズは2022年の全米プロゴルフ選手権の棄権を伝えてきた」と述べた。

 また64位で決勝ラウンドに進んだ松山英樹(30=LEXUS)は、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算6オーバーの55位。星野陸也(26=興和)は69と伸ばし通算3オーバーの36位で最終日へと向かう。ツアー未勝利のミト・ペレイラ(27=チリ)が通算9アンダーで単独首位に立った。