【ミシガン州グランドラピッズ発】WWE・スマックダウン(SD)で、中邑真輔(42)が〝告げ口男〟サミ・ゼイン(37)に雪辱を果たした。

 2月にインターコンチネンタル王座を奪われたゼインには、2週前のSDでもリングアウト負け。WWEユニバーサル王者ローマン・レインズ率いる「ブラッドライン」にすり寄る〝告げ口男〟と遺恨が続いていたが、今週のSDでは一騎打ちに臨んだ。

 中邑は序盤に腕の取り合いを制すと、ミドルキック連打から延髄斬り。コーナーでのけいれん式ストンピングからニードロップへとつなぎ、ペースを握った。

 ラリアートから場外に転落させられてゼインに反撃を許すも、カウンターのライダーキックで逆転。ヒザ蹴りからカカト落とし、シングルドロップキックの波状攻撃から、ロープに挟まれたゼインにスライディングスープレックスを放った。さらにコーナーに上って、ダイビング式のヒザ爆弾をゼインの後頭部に打ち込んだ。

 これはカウント2で返されたが、スピンキックからたぎりにたぎってキンシャサ弾の体勢に。だが、ゼインは得意の〝場外逃亡〟でこれを回避すると、場外に追っかけてきた中邑をカウンターのみちのくドライバーで叩きつけた。

 何とかカウント9でリングに戻った中邑は、お返しとばかりにゼインを、鉄柱攻撃からタイムキーパーエリアに投げ飛ばした。最後は、カウント9でリングに戻ったゼインに、ドンピシャのタイミングでキンシャサだ。ゼインの顔面に叩き込み、完璧な3カウントを奪った。

 因縁のゼインに雪辱を果たし、試合後のインタビューでは「ゼインを倒したが、ブラッドラインの代理だとは思ってない。ヤツらが俺や(相棒の)リック・ブーグスにしたことを忘れちゃいないぞ。いずれレインズを捕まえてヤツのタイトルを奪ってやる」と改めてリベンジを宣言。相棒のブーグスはヒザの故障で欠場中だけに、レインズの統一王座取りにターゲットを定めた格好だ。