ビートたけし(75)が22日、テレビ朝日系「TVタックル」(日曜正午)に出演。東京・江戸川区の河川敷でカキの中身を採取して殻を大量に捨てていく行為が頻発している問題について言及した。

番組は、多いときで1日60~80人が河川敷を訪れてカキの中身を採取、殻を不法投棄している問題について検証。「江戸川発 外国人カキ殻不法投棄問題 採ったカキはどこに行った」というタイトルで特集した。

取材では外国人らしき人が江戸川の河川敷を訪れてカキの中身を採取。千葉県市川市の漁業協同組合関係者の証言で「大潮で引くときに人が殺到している。1袋2000円で卸しているという話を聞いたことがある。このままでは漁師の生計が根本的に崩れていく」という千葉県市川市の漁業協同組合関係者の嘆きを伝えた。採取した人がカキの流通先をどこに渡すのかとスタッフが追跡すると、「家で食べる」「埼玉の飲食に卸している」と答える人もいた。

たけしは「(河川敷周辺での)駐車違反をまずやって、立ち入り禁止をやるのが大事」と対策を指摘。「採っちゃいけないというふうにしないの」と疑問を投げかけた。番組コメンテーターの東国原英夫氏(64)は「漁業権を設定しないと。迷惑防止条例を設定することも必要」と話した。

千葉県内の海沿いでは潮干狩りを有料で開放するところがあるが、違法で立ち入る人の問題も後を絶たない。市川市の漁業組合関係者は「一般の方が無料で楽しむ環境もあるが、(殻の不法投棄についての)問題解決には漁業権を設置したり、管理してきれいにしないと、漁師が生活できなくなる」と深刻な問題を提起していた。