巨人・原辰徳監督(63)が怒りの降板指令だ。

 22日の阪神戦(甲子園)で先発した高橋優貴投手(25)は2回に計3四球を与える乱調。先頭打者の陽川と糸原に連続四球で無死一、二塁とされ、長坂の犠打で一死二、三塁とされてから相手先発投手の伊藤将にも四球を与えて塁を埋めてしまった。この時点でベンチの原監督の表情はすでに曇っていたが、近本に〝致命的な〟一打を浴びた。

 カウント1―2から投じた内角への147キロ直球を中前へはじき返され、先制点を献上。二死後には大山に左前へ2点適時打を食らい、原監督はすぐさまベンチを出て白井球審に交代を告げた。2番手でマウンドに上がった戸田もタイムリー内野安打を許し、高橋は2回途中4失点(自責3)。指揮官の早期決断に、盛り上がる甲子園も一時静寂に包まれた。

 高橋は前回先発した15日の中日戦(東京ドーム)でも2回途中4失点でKOされており、不本意な結果が続いている。