巨人の原辰徳監督(63)が0―4で敗れた22日の阪神戦(甲子園)後、先発するも2回途中4失点KO(自責3)に終わった高橋優貴投手(25)に厳しい言葉を並べた。

 先発再転向となった左腕だったが、立ち上がりから安定感を保てず…。初回は自らの失策も絡んで無死一、二塁のピンチを招くと、後続を何とか無失点で抑えた直後の2回には3つの四球を与えて無死満塁とまたしても危機が到来。近本、大山に適時打を放たれたところで原監督から降板が告げられた。

 期待をもって送り出した指揮官も、これには掛ける言葉がない状態。「まあ、優貴は悪くないよ。やっぱり優貴に投げてもらった私の責任よ。それで終わろう」とポツリ。高橋の後を託された救援陣は戸田―畠―平内と無失点でつないだこともあり「(救援陣は)よく頑張りましたけどね」と敗戦の中からも評価点を見いだした。

 桑田真澄投手チーフコーチは「今日も試合前のブルペンは非常に良かったんで期待していたんですけど、やっぱり最終的にはコントロールですよね。これで二軍落ちになるんですけど、また制球力を磨いて這い上がってきてほしいですよね。僕はすごい期待しているんでね、左のエースになれるようにね」と、温かい言葉を掛けながらも二軍降格を明言した。

 今季は救援と先発とで配置転換を繰り返していた高橋。昨季のチームの勝ち頭は暗中模索を続けているが、自ら輝ける場所を見つけることはできるだろうか。