阪神・近本光司外野手(27)が22日の巨人戦(甲子園)で通算100盗塁を達成した。

 4点をリードした7回に巨人2番手・畠からこの日3安打目となる右前打で出塁すると、打者・大山の5球目で二盗に成功。「今日『あと1つ』と言われてて、コーチ、選手と一緒に盗塁について話をして、積み重ねて100個という盗塁ができた」とプロ4年目で3桁の大台到達を振り返り「まだどんどん走っていきたい」と、さらなる量産を見据えた。

 試合後には、入団年の2019~20年と2年連続でリーグ盗塁王も獲得した韋駄天の軌跡も振り返った近本は「落ち着いて走れている半面、思い切りとか勇気とかは、薄くなっている」「衰え?いや~感じています」と年々、自らの脚力の衰退を感じていることを衝撃告白。もちろん、これは独特な感性の持ち主でもある近本ならではの表現だろう。

「寄る年波」には「ケアとトレーニングとか、走り方もそうですね」と〝技術〟と経験値を積み重ねて、バージョンアップさせ、盗塁のみならず走塁技術にも進化させている。次の目標を聞かれた近本は「101ですね(笑い)」。これからも謙虚にコツコツと自らの長所に向き合っていく。