櫻坂46の渡邉理佐(23)が22日、東京・国立代々木競技場第一体育館で卒業コンサートを開催。この日をもって約7年間在籍したグループから卒業した。

 2015年8月、欅坂46の1期生として加入し、20年に櫻坂46にグループ改名後も中心メンバーとして活躍した。多くのメンバーが卒業したが、個人に焦点を当てた卒業コンサート開催は初めて。それは欅坂時代にシングル発売延期やセンター・平手友梨奈の脱退など紆余曲折あった活動の軌跡で、渡邉がメンバーを呼応し、周囲から慕われてきた証拠だ。

 前日21日と2日間にわたって行われた卒業コンサートでは「二人セゾン」や「世界には愛しかない」など欅坂時代の楽曲を改名後、初披露。渡邉の意向もくんだ形で、過去を封印せず前を向く強い意思が感じられた。

 アンコールの卒業スピーチでも「楽しいこと、うれしいことをたくさん経験した」と語った後に「つらいことも苦しいなと、そう思うこともたくさんありました。うーん…もう逃げたいなと思うこともたくさんありました」と声を詰まらせながら本音を吐露。それでも今年1月にブログで卒業を発表して以来、半年間を楽しく前向きに過ごしてきたといい「(7年間の)思い出を振り返れば、すごくすごくキラキラと輝いていた。離れたくないな~って…。グループのことが本当に本当に大好きだったんだなと感じました」と、活動の停滞期があった欅坂を含めたグループ愛を明かした。

 卒業後も芸能活動を続ける予定だ。「他の道へ進んでも『櫻坂46にいたんだぞ!』と言える気がします」とし、7年間を「いとおしい時間や瞬間」と表現した渡邉。「櫻坂46と渡邉理佐の応援をよろしくお願いします!」と訴え、笑顔でアイドル人生を終えた。