〝レジェンド超え〟へ挑戦――。国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」最終日(22日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=パー72)、69で回った西郷真央(20=島津製作所)が通算13アンダーで今季5勝目を挙げた。

 首位からスタートし、一時はトップを明け渡すも、16番パー5のイーグルで混戦となった優勝争いを抜け出した。最終18番はバーディーで締めて逃げ切った。直近2試合は予選落ちだったが、15日に師匠であるジャンボこと尾崎将司の直接指導を仰いで復活した。

 シーズン出場10試合での5勝は、11戦目だった2004年の不動裕理を抜いて国内ツアー最速到達。西郷は「そんなすごいことを自分が達成したことに驚いているけど、記録をつくることができてうれしい」と笑みを浮かべた。

 今回はあくまで国内ツアー通算50勝を挙げ、6度の賞金女王に輝いた〝レジェンド〟の記録を1つ抜いたに過ぎない。次は2003年の不動が達成したシーズン最多10勝超えが視界に入る。ツアー関係者も「簡単ではないが、西郷さんには新たな歴史をつくってほしい」と期待を寄せている。

 今後は「全米女子オープン」(6月2日開幕、ノースカロライナ州)など海外メジャー参戦で数試合欠場するが、大舞台での経験をさらなる勝利へとつなげたいところだ。