元大阪府知事の橋下徹弁護士が23日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、米航空大手ボーイングの新型宇宙船が国際宇宙ステーション(ISS)に到着したことに言及した。

 日本時間20日に打ち上げられていた無人飛行のスターライナーによるISS到着は米国の民間企業では「スペースX」社の宇宙船「クルードラゴン」に続く2社目。

 橋下氏は「米国の強さですよね。日本も経済を伸ばすために民間企業に強くなってもらおうと思って、いろいろ日本の政治はやるんですけど、基本的には政治家が税金をつぎ込むばかり。米国ももちろん国家の支援はあるんですけど、ベースとしてありとあらゆるチャレンジを認めていく。新しい企業をやったとしてもルールに引っかけずにまずは認めていって問題があれば後で規制する。日本は事前に規制、規制で新しい芽が出てこないところの差ですよね」と日本と比較した。

 一方で「知床の観光船のように安全対策をきちっとやんなきゃいけないところをずさんに管理している。日本の経済を良くするんだったら、もっと民間企業の自由な活動を認める。反対意見もあるんですけど、タクシー業界のウーバーシステム、いわゆる白タクといわれているのを日本でも認めていかないと、先進国はみんな認めているんで、じゃないと、民間企業が宇宙に行くなんてことは日本ではなかなかできないと思う。とにかく自由な活動を認めないとだめですよ」と提言した。

 これに番組MCの俳優・谷原章介が「しかも新しいことに挑戦した時の失敗に対する批判も、米国のイーロン・マスクの場合は『新しいデータが取れた』と強気のコメントを出したりしてますね」と同調。

 橋下氏はさらに「イーロン・マスクはあれだけ大きな爆発をやっててね。日本だったらみんなが頭下げて、50年くらい次のチャレンジが止まってしまう。米国は爆発しても『あれが新しいデータだ』。ああいう風潮にならないとだめですよね」と持論を語った。

 谷原は「堀江(貴文)さんにがんばってもらいたいですよね」とホリエモンこと堀江氏が進める宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」に期待を寄せた。