【オクラホマ州タルサ22日(日本時間23日)発】自己ワーストの理由とは――。男子ゴルフの今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」最終日(サザンヒルズCC=パー70)、55位から出た松山英樹(30=LEXUS)は4バーディー、7ボギーの73で回り、通算9オーバー。大会自己ワーストの60位に終わった。

 メジャー2勝目を狙った松山は「やっぱり違和感があって特にアイアンの縦の距離も合わなかったです。まあ(残り)100ヤードで(ピンまで)7、8メートルじゃ話しにならないので。しっかり練習したいな思います」と反省。その上で「内容的にも新たなキッカケも見つからずに終わってしまった。悔しいなって感じです」と振り返った。

 松山は今大会前に新たな首痛を告白し「ムリしないようにやっている」と語り、パフォーマンスへの影響が懸念されていた。今大会を中継したスポーツ配信大手「DAZN」で解説を務めた米ツアー3勝の丸山茂樹(52=セガサミーHD)はスコアを伸ばせなかった原因について「体調の面というのは成績にも出てくるので…。少し影響があったかもしれないですね」と分析した。

 実際、丸山は松山のプレーに〝異変〟を感じていたという。11番パー3の第1打でグリーンをとらえられず、ハザードに打ち込んだ場面について、丸山は「何年もずっと(松山のプレーを)見ているけど、アイアンショットは本当にうまいですから」と前置きした上で「大きく曲げるショットはなかなかない。らしくない」と指摘していた。

 松山自身は大会中に首を気にするようなそぶりを見せず、状態についても言及もしていない。それでも、丸山は「(松山は)練習量も多いので。そういうところでケガをしてしまうのかもしれないですけど…。(今後は)バランスを考えてやってくれたらと思います」と体調面を気遣った。

 6月に今季メジャー第3戦「全米オープン」(同19日開幕)を控えている中、松山はコンディションを整え、万全の状態で臨めるだろうか。