ＵＦＣデビュー戦を完勝で飾り、帰国した〝超新星〟平良達郎（２２）が最強への思いを新たにした。

　修斗世界フライ級王者で沖縄出身の平良は、ＭＭＡ１０戦全勝の戦績を残して今年２月にＵＦＣと契約。１４日（日本時間１５日）の総合格闘技イベント「ＵＦＣファイトナイト・ラスベガス５４」（ネバダ州ラスベガス）でのカルロス・カンデラリオ（３０＝米国）戦で現地デビューを果たした。

　試合は２ラウンド（Ｒ）に右ストレートで尻もちをつかせる事に成功。グラウンドでもバックチョークや三角絞めで捕獲するなど有利に進め、判定３―０で完勝した。

　試合を振り返って「きめられる所で逃げられてしまって悔しい思いはあります。だけど、勝ててホッとしたというのが一番の思いですね」と笑顔。グラウンドで一本に迫りながら逃げられても冷静でいられた理由に、所属するパラエストラ沖縄の松根良太会長の存在を挙げ「松根さんが試合前とかにキツい場面を想像させてくれるんです。『しんどい場面があるけどそれでも戦い抜け』と言い聞かせてくれたり。『決められないこともあるから、そうなったら１から作り直すだけだよ』って毎回言われるので」と明かした。

　今後について「同期のライバルとか下位ランカーから始まって上位ランカーに勝っていく、というのをどんどんクリアしていって、ベルトに絶対にたどり着きたいと思います」と力を込めた。最高の船出となった超新星は、このまま無敗で頂点にたどり着く決意だ。