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檀れい、水谷豊監督は「ユーモアのセンスがすごい」グータッチから始まる“儀式”も明かす

水谷豊監督の新作映画に出演したキャストたち
水谷豊監督の新作映画に出演したキャストたち

 水谷豊が監督を務めた映画『太陽とボレロ』の東京プレミアが23日、丸の内TOEIにて開催。主演を務めた檀れいが「終わる頃には誰もが、まだ終わってほしくないと思うくらい楽しく過ごさせていただきました」と撮影を振り返った。この日は水谷監督と檀のほかに、共演者の石丸幹二森マリア町田啓太が出席した。

檀れい×水谷豊監督『太陽とボレロ』メイキング写真【画像】

 本作は、「相棒」シリーズなどで知られる水谷にとって3本目の監督作。解散を宣告された地方都市のアマチュア交響楽団をモチーフに、音楽を愛する人々の人間模様を時にシリアスに、時にユーモラスに描きだしていく。2020年に撮影予定だったものの、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点により撮影は翌2021年に延期。6月3日にようやく公開を迎える。

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 主人公である楽団の主宰者・花村理子を演じた檀は「東京プレミア先行上映会ということで、本当にドキドキワクワク、幸せな気持ちでいっぱいです。2時間13分、とてもすてきな物語になっていると思います」とあいさつ。水谷監督は「先ほど僕のことを『監督・脚本を担当』と紹介していただきましたが、実はちょっとだけ出ています」と語り、会場を沸かせる。続けて「もう一つ、先ほど檀れいさんが2時間13分とおっしゃっていましたが、正しくは2時間13分11秒です。よろしくお願いします」とユーモラスにあいさつを行った。

 出演者たちは口々に「水谷監督の現場が楽しかった」とコメント。檀は「水谷監督は、俳優の時もそうですが、まずはグータッチでスタッフのすみずみまであいさつするのが儀式。そのエネルギーで『今日も頑張るぞ』と思うんです」と語る。「監督としての水谷さんは、どこからそんなアイデアが生まれるんだろうというくらいにユーモアのセンスがすごい。刺激とドキドキ、ワクワクが入り交じっていて、終わる頃には誰もが、まだ終わってほしくないと思うくらい楽しく過ごさせていただきました」と晴れやかに語った。

 本作では、楽団員役の俳優たちが実際に楽器を演奏しているところも見どころとなっている。コロナ禍で撮影が延期になったなかでも、メンバーの俳優陣はコツコツと練習にいそしんだという。楽団員役の町田と森はともに「本当に試練でした」「ずっと練習していましたね」としみじみ。

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 そんな俳優陣の演奏シーンについて檀は「楽器に触ったことがないメンバーもいたなかで、イチからというよりもゼロからのスタート。その中で役者として演奏するのはなんて大変なことだろうと思いました」という。それゆえに実際の彼らの演奏を目の当たりにして「(楽団主宰者の)花村理子としてもそうですし、役者の檀れいとしても、うちの交響楽団はすごいんだぞと叫びたいくらい、みなさんカッコよかったです」と笑顔で語った。

 水谷監督も「今回は音楽の世界がテーマなので、吹き替えなしでやってほしかった」と思いを明かす。実際に演奏を成し遂げた俳優陣に「本当に大変だったと思いますし、精神がどこかにいくんじゃないかという経験もしたと思います。僕自身も楽器の経験がありますし、それを乗り越えた先の世界というのも味わっていますから。それをみんなに味わってほしかった。だから僕は稽古中には優しい顔も、甘い顔もしなかった。大変な思いをしてたどり着いた先の世界を経験してほしかったんです」とその思いを切々と語った。(取材・文:壬生智裕)

映画『太陽とボレロ』は6月3日より全国公開

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