俳優水谷豊(69)が監督を務める映画「太陽とボレロ」(6月3日公開)の東京プレミアが23日、都内で行われ、主演の檀れい(50)や石丸幹二(56)、森マリア(22)町田啓太(31)らが出席した。

地方都市のアマチュア交響楽団を舞台にした作品で、檀演じる楽団主宰者を中心に、音楽を愛する「普通」の人々が織りなす人間模様を描いたエンターテインメント作。

公開を2週間後に控え、檀は「ドキドキ幸せな気持ちでいっぱいです。うれしいのと自分の手元から旅立っていくさみしさと。1人でも多くの方に観ていただきたい。かわいがってもらいたい。とても複雑な気持ち」と思いを明かした。

映画3作目となった水谷監督について「水谷監督は俳優の時もそうですが、まずは、グータッチで『おはよう』とあいさつするところから始まります。若いスタッフまですみずみ。朝の一番の儀式。グータッチからいただくエネルギーは大きくて『よし今日も一日がんばるぞ』となります」と現場の雰囲気づくりについて話した。

その演出については「どこからアイデアが生まれるの? というユーモアのセンスがすごい。刺激とドキドキとワクワクと。撮影の最後はまだ終わってほしくないと誰しも思うくらい楽しい現場をすごさせていただきました」と懐かしんだ。

作品にちなんで、好きなこととそれを続ける秘訣(ひけつ)を問われ、「お芝居をしたり歌ったり踊ったり、表現すること、エンタメの世界でお仕事することは何よりも好きなこと。それを続けるにはどんなに大変でも苦しくてもそれ以上に好きって気持ちがあるといいですかね」と語った。