交流戦が24日からスタートする。就任1年目となるソフトバンク・藤本博史監督(58)が「キーマン」と「腕の見せどころ」を語った。

 相次ぐ故障者に見舞われながらも開幕から43試合を戦い終えて、首位・楽天と1・5ゲーム差の2位で乗り切ったソフトバンク。12球団ダントツ8度の制覇経験がある得意の交流戦に臨む。

 藤本監督はキーマンに、主将にして絶対的主砲である柳田を指名。「やっぱり、うちのキャプテン。柳田がしっかりド真ん中でチームを引っ張ってくれれば、周りがついてくると思う」と大黒柱の打棒爆発に期待した。

 柳田はこれまで交流戦でMVPを2度獲得。最初のカードであるDeNA(横浜)は、現監督の三浦から2015年に横浜スタジアムのスコアボードを破壊する一発を放った好印象の球場ということもあり、初戦から注目必至だ。

 交流戦で初めて指揮を執る藤本監督。DH制のないビジターでの戦いをイメージして「同点、チャンスの場面で『9番・投手』という形になった場合に、そのまま行くのか、そこで勝負をかけるのかというところは責任重大になってくる」と表情を引き締めつつ、腕をぶした。

 交流戦を前に、投手ではリリーフ要因として希少なアンダースロー右腕・高橋礼を昇格させ、ファームで打撃好調な渡辺陸を開幕から2番手捕手を担った海野に代えて初昇格させることを決めた。ムダな失点を防ぎ、1点を積み重ねる野球に変わりはない。いかにセ球団の弱点を突き、王道野球を貫くか。藤本流の用兵に注目だ。