演歌歌手・中村美律子(71)が24日、東京・浅草の音のヨーロー堂で新曲「銀の雨」の発売イベントを行った。

 新曲は長年連れ添った相手とのあたたかな絆を感じさせる人情演歌。中村は「晴れ晴れとした夫婦愛を歌っている。歌っていても幸せを感じる曲なので、幸せ感を味わってほしい」と話した。

 新曲を作詞したのが今年3月に肝不全で亡くなった坂口照幸さん(享年65)。中村にとっては1993年にリリースしたシングル「袖摺坂」以来の作品となる。「『袖摺坂』はあまりにも強烈な歌詞で、心に残っています。29年ぶりですごく楽しみにしていた」という。普段、歌手は作詞家と会う事があまりないが「久しぶりに会えると思っていた。レコーディングしたものを聴いてほしかった」と話した。

 1986年にデビューし、芸能生活も36年目となった中村。「昔はデビューが遅かったので、マイペースではなく、人の倍のペース、“倍ペース”でいかないと追いつけないと言っていましたが、いまはその気力はありません。病気にならないように、自分なりにマイペースでいければ」と語った。