五冠の藤井聡太叡王(19=竜王、王位、王将、棋聖)に出口若武六段が挑戦する将棋の第7期叡王戦五番勝負の第3局が24日、千葉県柏市で行われ、109手で藤井叡王が勝利。シリーズ3連勝で藤井叡王が防衛に成功した。

 将棋は終盤までほぼ互角の戦い。1分将棋に入ると形勢が二転三転する激しい戦いに。藤井叡王が残り1秒で、慌てて香車を打つ場面もあり「苦しい戦いだった」と対局を振り返った。

 叡王位はこれまで防衛されたことがなく、藤井叡王は初めて防衛に成功。「意識してはいなかったが、結果を出してうれしく思う」と淡々と語った。一方、出口六段はファンの前のあいさつで「ここで負けて悔しい…」と涙する場面もあった。

 藤井叡王はこれでタイトル戦8期、さらにタイトル戦では歴代2位の13連勝という驚異的な強さを見せている。果たして藤井叡王を止める棋士は出てくるのか…。