巨人・原辰徳監督(63)が24日のオリックス戦(東京ドーム)同点の8回無死一、二塁でアダム・ウォーカー外野手(30)の打席で強攻策を選択。見事、勝ち越し打につなげ4―2で勝利した。

 試合後、指揮官は「(8回は)最初に(増田)陸がいい形で四球を選び、丸も含め、あの状況でストライクを取ることに、投手が一生懸命になっているように見えました」とオリックス3番手・ビドルの制球難を見抜いていたという。

 そのうえで「あそこはウォーカーに任せると。自分のバッティングをしてくれという中でいきましたけど、一発で仕留めることができたのは大きいと思いますね」と犠打の選択肢もあるなか、強攻を決断。その理由として「彼はなかなか力負けしない打者ですから」と断言。助っ人の規格外パワーに期待したという。

 左前適時打で指揮官の期待に応えたウォーカーはお立ち台で「コウリュウセン、ユーショーメザシテ、ガンバリマス」と日本語で宣言。毎日見せる必死のプレーと新天地になじもうと努力する姿で、G党の心をわしづかみにした。