フィギュアスケート元世界女王でプロスケーターの浅田真央(31)が25日、新たなアイスショーへ向けた近況報告とデジタル資産市場進出を発表した。

 2017年4月に現役引退。18年5月に自身がプロデュースするアイスショー「サンクスツアー」をスタートさせ、昨年4月に千秋楽公演を行った。真央は「引退してから3年間に渡って開催してきたサンクスツアーが終わり1年がたちました。今は新たなアイスショーを作って準備をしています」と近況報告。さらに今後について「新たなチャレンジができること、とてもうれしく思っています。過去の自分を超えていけるように、パフォーマンスを向上させられるように、今練習を積み重ねていますので、皆さん、どうぞ楽しみに待っていてください」とファンへメッセージを送った。

 一方、真央は近年話題の「NFT」(非代替性トークン)への進出も明かした。NFTとはデジタルデータに唯一無二の資産価値を付与する技術で、音楽やアートなどで活用。アスリートの世界でも日本ハム・新庄剛志監督や元体操世界王者の内村航平(ジョイカル)などが参入している。NFT進出の第1弾として、真央はサンクスツアーで演技する自身の写真を販売。銀盤を華麗に舞うシーンが、デジタル資産として個人で所有できる。

「サンクスツアーでの一瞬一瞬は、私にとって大きな宝物です。その中から、私が厳選し、特にお気に入りの写真を選びました。私の大切な思い出を、皆さんにもお届けできたらと思います」(真央)

 今後は「真央語録」もNFTで販売予定。ファンを熱狂させた美しく力強いスケーティングをはじめ、真央の生き方や人柄などもNFTで世界へ発信していく。なお、収益の一部は日本フィギュアスケート界の発展のために活用するという。