新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」Bブロック公式戦(24日、後楽園)で、GLEATのG―REX王者エル・リンダマン(27)がエル・デスペラードを撃破し3勝目を挙げた。優勝候補に土をつけた「GLEATの核弾頭」は持ち前のビッグマウスを連発。国内他団体から唯一の参戦となった外敵の〝野望〟とは――。

 今年1月から対戦を呼びかけられていたデスペラードと待望の公式戦。一進一退の攻防からピンチェ・ロコを防いだリンダマンは、猛虎原爆固めで逆転の3カウントを奪った。

「ベンチャー団体」を自認するGLEATの最高峰王座を巻いて乗り込んできた。上半期の新日ジュニアをけん引したデスペラードから〝金星〟を挙げ「リンダマンがBOSJの主役になるってことが、みんなわかったよな?」と豪語した。

 BOSJを制すれば、石森太二の持つIWGPジュニア王座の挑戦権も見えてくる。だがリンダマンは、外敵ならではの嗅覚で〝既定路線〟に異議を唱える。「デスペラードが王者だったら挑戦したい気持ちがあったけど…正直、一レスラーとしてどっちに魅力あるって言ったら明らかに(石森より)デスペラードです、僕は。変な話、挑戦したくないかも。おいしくなる絵が浮かばないんだよな。どっちかと言えば石森に挑戦じゃなくて、高橋ヒロムとスペシャルシングル戦のほうが話題になると思いますよ」

 さらには「G1クライマックスでは(IWGP世界王座への)挑戦権利証ってもらえるけど、BOSJの優勝者にも作ってもらえないかなと。自分がおいしくなった時に挑戦すればいいわけなので」と大胆不敵な要求も繰り出した。

 GLEATからは今春の「NEW JAPAN CUP」でCIMAが存在感を発揮。そのバトンを引き継ぎ、BOSJで快進撃を続けるリンダマンは「新日本に上がり続けることはレスラーとして光栄だし、GLEATを繁栄させるために効果のあることなんで。何とか僕がいいところ見せて、T―HawkがG1にエントリーしてくれねえなかって」とも豪語。仲間たちへの思いも胸に、ジュニアの祭典で思う存分暴れまわる。