米ロックバンド・エアロスミスのフロントマン、スティーヴン・タイラー(74)が薬物依存症を告白し、自主的にリハビリ施設に入ったことが分かった。来月からラスベガスで予定していた同バンドのコロナ禍以来初となる公演が中止になったことも発表された。

 エアロスミスは24日、SNSでメッセージを発表。「スティーヴンは長年、薬物から離れていたが、ステージに立つために足の手術を受けたことで、痛みに対処するため、最近になって依存症が再発してしまった。健康回復のため自主的に治療プログラムを受け、健康回復に集中する」としている。

 同バンドによると、6月から予定されていた「パークMGMラスベガス」内にあるパーク劇場でのレジデント公演は中止されたが、スティーヴンの回復を待って、9月からの同レジデント公演を再開させる計画だという。

 スティーヴンは1988年に薬物中毒を発症した際は、マネジャーやバンドメンバーにより強制的にリハビリ施設に入院させられ、復活した。2019年にはその時の体験を米ライフスタイル誌「オート・リビング」で告白。「おかげで(薬物から)抜け出せたけど、オレを施設に送り込んでやつらはバーケーションを楽しんでいた。その怒りは何年経っても消えなかったけどね」と冗談を飛ばし、「彼らには本当に感謝している」と語っていた。

 エアロスミスは今年2月、新型コロナウイルス感染拡大のため英国と欧州ツアーをキャンセルしている。