新日本プロレス25日後楽園ホール大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Aブロック公式戦で、前年度覇者の高橋ヒロム(32)がYOH(33)に敗れ2敗目を喫した。

 昨年の優勝決定戦と同一カードで雪辱を許してしまった。前日24日後楽園大会の金丸義信戦で左ヒザに集中砲火を浴び初黒星を喫したヒロムは、この日もドラゴンスクリュー、ヒザ十字固めと徹底したヒザ攻めに苦戦を強いられた。

 ヘッドバットからトラースキック、ヒロムちゃんボンバー(ラリアート)と打撃で活路を見いだすとビクトリーロイヤルをさく裂させて反撃に出る。しかしTIME BOMBⅡを回避されると変型の牛殺しを決められて再び劣勢に。最後はDIRECT DRIVE(旋回式ダブルアームDDT)で3カウントを奪われてしまった。

 YOHからは5月の福岡ペイペイドーム大会でもシングルマッチで勝利を収め、戦前は絶対の自信をのぞかせていた。だが悪い流れを断ち切れず、開幕3連勝からの2連敗となったヒロムはノーコメントで退場。史上初の3連覇と歴代最多4度目の優勝を狙う〝大本命〟がよもやの失速で、Aブロックは混戦ムードが漂ってきた。