新日本プロレス25日後楽園ホール大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Bブロック公式戦で、エル・デスペラードがマスター・ワト(25)を下し4勝目を挙げた。

 前日24日の後楽園大会でエル・リンダマンに敗れリーグ戦初黒星を喫したデスペラードは、この日もワトの空中殺法に苦しめられた。ノータッチトぺ・コンヒーロ、トルニージョを浴びて制空権を奪われる。

 さらにレシエントメンテ、ベンダバール(変型ネックロック)で攻め立てられたが、RPP(コークスクリュー式セントーン)を回避するとヒザ裏へのスライディングエルボーで反撃に出る。TTDを阻止するとギターラ・デ・アンヘル(変型ボム)を発射。なおも粘るワトが繰り出したラ・カルテラ(変型ジャックナイフ式エビ固め)をピンチェ・ロコで切り返し3カウントを奪ってみせた。

 1敗を守ったデスペラードはエル・ファンタズモと並んでBブロック首位タイ。「これで明日がBUSHI、残ってるのは…ポンコツなのかそれともちっとはフィッとしたのかDOUKI、あと(エル)ファンズモ、あともう一人誰かいたな(注・ロビー・イーグルス)。頭打ったから全然思い出せねえ。忘れてたらその程度だと思っといてくれ」と残り4戦へ腕をぶした。

 開幕前の全体会見では世代交代を狙うワトと緊迫したムードを漂わせていた。だがデスペラードは「『引っ込んでろ』って言ってたけど、この程度じゃまだ引っ込めませんね」と不敵に言い放ちながら会場をあとにした。

 一方のワトは5戦目にして早くも4敗目。優勝決定戦(6月3日、日本武道館)進出は極めて厳しくなった。