テニス男子の元世界ランキング1位のアンディ・マリー(35=英国)が、大坂なおみらの4大大会・ウィンブルドン選手権(6月)のエキシビション発言に反論した。

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシア、ベラルーシ選手の参加を禁じたウィンブルドンに対し、男女のツアー統括団体、ATP、WTAが反発。世界ランクポイントの付与を認めない決定を下した。そのため大坂は「エキシビションのようなものに感じてしまう。現状では行かない方向で考えている」と欠場を示唆した。

 キャメロン・ノリー(英国)も「戦争でいろいろなことが起きていて、非常に難しい状況だけど、僕にとっては、ホームスラムでランキングポイントを獲得できないのはつらいね。何のためにプレーしているわけでもなく、ほとんどエキシビションのようにプレーしているわけだから、僕にとってはタフなことだよ」とコメントしている。

 しかしマリーは自身のツイッターに「ウィンブルドンのセンターコートで観戦しているほとんどの人は、3回戦で勝利した選手が何ポイントもらえるかなんて知らないし、気にも留めないだろう。でも誰が勝ったかは覚えているはずだ。ウィンブルドンは決してエキシビションではないし、エキシビションのように感じることもないだろう」と主張した。

 さらに「私はゴルフをよく見ているが、マスターズの優勝者がどれだけのランキングポイントを獲得しているかは知らない。サッカーも大好きでW杯で優勝したチームがどれだけのランキングポイントを獲得するのか、誰も知らないし、気にもしていない」と他競技も引き合いに出したが、大坂らの心に響くことはあるのだろうか。