女優の寺島しのぶ(49)が26日、ブログを更新。昨年11月に死去した尼僧で作家の瀬戸内寂聴さんをモデルにした主人公を演じる映画「あちらにいる鬼」(廣木隆一監督、11月公開)の役作りのため剃髪(ていはつ)した姿を公開し、「力を貸してくださったような気がしてなりません」と、亡き寂聴さんへの感謝をつづった。

寺島は「終わりたくない。でも終わりはきます。自分の人生の中にまた1つ大きな大きな宝物ができました。この作品に集中させてくださった私の応援団の皆々様に感謝しても仕切れません。終わったら、寂庵に伺って、ご報告したい」と、撮影が終盤を迎えた思いをつづるとともに、実際に自分の髪を剃(そ)り落とすシーンに臨んだことに言及し、「無事に終わりました。力を貸してくださったような気がしてなりません。有難うございました。髪を剃って、やっぱり私は雄の部分も多く含まれているのだなと実感する。あと2シーン。全身全霊で望む」とつづった。

かつらや特殊メークの選択肢もあったため、剃髪することには「まあ、迷いました。剃らないという選択肢も十分考えました」という。しかしフランス人の夫から「忍はスキンヘッドにしたら絶対ゴージャスだ、僕のためにやって」などといった“褒め殺し”の言葉に背中を押されて決意したといい、夫への感謝もつづった。

また、その後の投稿では、“一発勝負”の剃髪シーンに取り組むスタッフたちの奮闘をつづり、「兎に角私はみんなに支えられてこの役を全うできていることに死ぬほど感謝している」と寺島。「豊川さんも前日"じゃ、頑張って"って勇気づけてくれて、剃った後も近寄ってったら頭をぐりぐり触ってくれた。廣木組最高です!」と、ダブル主演の豊川悦司とのやりとりも明かし、最後に「まず近々の夢は、松本人志監督と並んで座りたい」と願望をつづった。