スターチャンネル『ハリー・パーマー 国際諜報局』、貴重映像&トム・ホランダーのインタビューが到着

60年代にジェームズ・ボンドと対極の主人公として一世を風靡した元祖“黒縁メガネスパイ”が57年ぶりに新たに蘇る最新海外ドラマ『ハリー・パーマー 国際諜報局』。「スターチャンネルEX」では毎週金曜日に1話ずつ更新され、5月27日(金)には第4話が配信予定。「BS10 スターチャンネル」では6月7日(火)から独占日本初放送を開始。さらに6月5日(日)15:00からは特別に<吹替版>第1話の先行無料放送が決定! そんな話題作より、トム・ホランダーをはじめとしたキャストと監督による貴重映像と、60年代のスタイリッシュなスーツスタイルなどを語るインタビューテキストが解禁となった。

本作の前身である映画『国際諜報局』(原題:THE IPCRESS FILE)は、作家レン・デイトンが1962年に「007」へのアンチテーゼとして執筆したスパイ小説「イプクレス・ファイル」を原作に映画化され、主人公である諜報員ハリー・パーマーを演じたマイケル・ケインを一躍スターに。労働者階級出身、黒縁メガネで料理好きとジェームズ・ボンドとは対照的なキャラクターは人気を博しシリーズ化。映画『キングスマン』シリーズがオマージュを捧げた作品としても知られている。

キャスト&スタッフが語るドルビーについて語る貴重映像

解禁された映像では、特別諜報機関W.O.O.C.のトップでベテランのスパイ、ウィリアム・ドルビーがハリー・パーマーの手腕を見込み、諜報員としてスカウトする駆け引きのシーンから始まる。

ウィリアム・ドルビーを演じるトム・ホランダーは『プライドと偏見』『ボヘミアン・ラプソディ』『キングスマン:ファースト・エージェント』などに出演しているイギリスを代表するまさに「ダンディズム」を体現したような英国紳士俳優。

トムは映像で「パーマーを釈放し、協力すれば自由の身だと告げる」と自らの役柄について説明する。監督のジェームズ・ワトキンスも「ドルビーは非情だが、品格とウィットがある」と彼の人物像を紹介。また、劇中のセリフとしてドルビーの「身体にあった服に帽子も必要だ」という発言もピックアップされており、労働者階級の主人公ハリーとは正反対の英国上流階級を象徴するキャラクターであることが分かる。

最後にトムは「舞台はスタイリッシュな60年代。健全な生意気さが際立つ。見かけとは違うし、皆の動機が問われる。鏡に囲まれるように、誰もが他の誰かを疑うようになる」と紳士ではあるが本業のスパイ活動においては一切の手を抜かないプロフェッショナルな一面が垣間見える。ドルビーは第二次大戦中、日本で捕虜になり長崎の原爆を目撃した過去があり、本作は核兵器の実験をしていた教授の救出任務から物語が始まるが、ドルビーの秘めたる動機の部分も、展開が気になるポイントだ。

トム・ホランダー(ドルビー役)インタビュー

――ドルビー少佐とはどんなキャラクターですか?

ドルビーはロンドンにあるMI5から独立した特別諜報機関W.O.O.C.のボスです。彼は様々な苦難を乗り越えてきたベテランです。上流階級出身でシニカルで、MI5を見下している。時代は冷戦の時代で、ドルビーは、常に数手先を読むチェスプレーヤーのようです。“敵 ”が従来の敵とは違うという点でも、非常に興味深い。1960年代の物語でありながら現代にも通じるストーリーです。一番驚いたのは、ルーシーが演じているジーンというキャラクターです。1965年の映画では、男性が多かったのですが、今回のジーンは本当に立派なキャラクターです。2022年という時代的にも、本当に良いものだと思います。若い女性にも共感していただけると思います。

――ドルビー少佐はハリー・パーマー(ジョー・コール)のどんなところを見こんで、彼を抜擢したのでしょうか?

パーマーは有罪判決を受け、軍事刑務所で刑に服しています。「ドルビーに必要な世界を知っている」という点で完璧な人材ですが、ドルビーはいつでもパーマーを刑務所に送り返すことができる。パーマーの運命はドルビーに握られているんです。ドルビーは、パーマーはとても頭が切れる男だが、どこか不良っぽいと思っている。彼はそれを生かしたいと思いつつ、パーマーを利用している。そういうズルいところがあります。しかし、ハリー・パーマーとドルビーの間には、互いに共感する部分があります。パーマーは階級社会の不条理な世界にいて ドルビーは、物語の後半、人生に疲れきって荒んでいることがわかる。そこが、興味深かったんです。

――ドルビー少佐の部下の諜報員、ジーンについて教えてください。

ドルビーはジーンの仕事ぶりを信頼しています。ある時、ハリーがジーンについて質問すると、「彼女は自分のやっていることをちゃんとわかっているから、心配いらない」とピシャリとはねのける。そういう上司のスタンスはとてもいいことですよね。ある意味ドルビーはジェンダーフリーなんです。彼は「優秀なスパイ」が欲しいのです。彼は別の意味では性差別主義者かもしれませんが、仕事となれば、誰がベストかを考える。そしてジーンは明らかに優秀だ。そして、とてもスタイリッシュです。ルーシーは素晴らしい演技をしています。ジョン・ホッジは女性も満足してくれるいい脚本を書いたと思います。

――ドルビー少佐のスタイリッシュな1960年代のスーツを着てみて、どうでしたか?

60年代のテーラリングは最高です。私たちはジョン・レノンが住んでいたこともあるモンタギュー・スクエア34番地の「メイソン&サンズ」を訪れました。そして今もポール・マッカートニーのスーツを作っている伝説的なテーラーのヘンリー・ローズにスーツを仕立ててもらえることになったんです! 本当にすごい出来事でした。何度も通ったのですがロックダウンになり、Zoomで最終フィッティングをしました。この完璧なスーツでドルビーになりきることができました。当時はジムにも通っていなかったのですが、素晴らしい仕立ては体型も変えるんだとわかりましたよ(笑)

――ロケ地やセットについてはいかがでしたか?

まるでタイムマシンに乗っているようなものでした。パンデミックの最中でしたから、フィクションの世界の方がよっぽど素晴らしくて現実の世界より生き生きしていました。ロンドンの代用ロケ地として、リバプールで撮影しました。ロックダウン中で街には誰もいませんでしたが、コロナ禍の規定に沿いながら実写で撮影できとても幸運でした。そして海外にも行け、魅力的な歴史を持つクロアチアで撮影できました。ハプスブルク家の建物があり、イタリア風の地中海とスラブ風の雰囲気を持ち、そして、その残滓として最近の共産主義の歴史とユーゴスラビアの内戦があった国です。

――舞台の60年代について。

大好きな時代です。私は67年生まれですが、「67年に17歳だったらよかったのに!」と思います。60年代は エネルギー、色彩、スタイルが爆発した時代です。マリー・クワントなど私たちが今日でも愛してやまないあらゆるものが生まれた時代です。実際の60年代は多くの人にとって、私たちが今想像する『オースティン・パワーズ』のような世界ではなく、チェルシーのキングスロードに住む35人くらいの人たちの間で起きていたことだったかもしれません。ピーター・ジャクソンのビートルズ・ドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ビートルズ Get Back』を見ればわかります。普通の人たちは、まだとてもフォーマルです。ビートルズは実にワイルドだ。アップル・レコードの前を歩いている人々は、みんな黒いコートに身を包んで出勤している。まだとても古風ですよね。興味深いです。60年代は希望に満ちた時代でした。楽観的で開放的。楽しみが民主化された時代でした。愛する60年代を舞台に、素晴らしいキャスト・スタッフと作ることができたこの『ハリー・パーマー 国際諜報局』が本当に大好きです。是非多くの人に楽しんで欲しいと思います。

配信および放送情報『ハリー・パーマー 国際諜報局』(全6話)

【配信】スターチャンネルEX
<字幕版>絶賛配信中(毎週金曜日に1話ずつ更新)※6月1日(水)~6月30日(木)《第1話無料配信》
<吹替版>6月20日(月)より全6話 一挙配信
作品公式ページ:https://ex.star-ch.jp/special_drama/zMko6

【放送】BS10 スターチャンネル
【STAR1 字幕版】6月7日(火)より毎週火曜23:00ほか 独占放送スタート
※6月5日(日)15:00より <吹替版>第1話 先行無料放送 ※STAR1で吹替版を放送 
【STAR3 吹替版】6月9日(木)より毎週木曜22:00ほか 独占放送スタート
放送詳細ページ:https://www.star-ch.jp/drama/harrypalmer/sid=1/p=t/

(海外ドラマNAVI)

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