日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、コロナ禍で禁止となっていた出稽古を条件付きで解禁することを発表した。

 期間は6月6日から22日までの17日間。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、出向く部屋と受け入れる部屋の師匠が双方合意した上で協会に出向く部屋や力士名、稽古期間などを報告することになっているという。

 また、出向く側の力士は前日にPCR検査を受け、その後は数日に1回のペースで抗原検査を受ける必要があり、出稽古先での食事は禁止されている。

 同部長は「コロナ中の出稽古についてはどのような手立てを打てばいいか再三検討してきた。(当初は)出向くほうも受け入れるほうも検査しないといけないとか、いろんな問題があった中でなかなかできなかった」と説明。それでも「力士から出稽古を希望する声があり、合同稽古ということで協会で一括してやったが、合同稽古には来る人もいれば、来ない人もいた。そこでルールを決めてで稽古をやってみようということになった」と語った。