新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(26日、後楽園)Aブロック公式戦で、SHO(32)が前年度覇者の高橋ヒロム(32)を破り3勝目を挙げた。

 史上初の大会3連覇を狙うヒロムを拷問の館に引きずり込んだ。SHOがD(変型三角絞め)に捕獲され窮地に陥ったところで、EVILが乱入。セコンドがヒロムの注意を引く間に体力を回復させると、強烈なローキックから変型足4の字固めで捕獲し、ギブアップを奪ってみせた。

「ハウス・オブ・トーチャー(HOT)」のメンバーとしてリーグ戦を荒らし回るSHOは「俺が全勝優勝するって決まってるのに、雑魚どもが必死に勝ち点2を取り合ってるのが滑稽で仕方ねえな。優勝者が決まっているから、客も楽しく見られないだろ。せめて俺がレべチで雑魚を倒していく爽快感を味わわせてやる」と言い放つ。

 全勝もなにも序盤で3敗を喫しているが「負けた記憶なんかないし、悪の組織が裏で暗躍してるとしか思えない。正義のチームのHOTを邪魔に思うやつらの仕業で、勝ち点が操作されてるんじゃないか? 俺の裏テーマとしては優勝してそいつらを撲滅させたい」と被害妄想を爆発させた。

 ともあれ星取りを五分に戻し、初制覇へ仕切り直しだ。最終公式戦(31日、富山)ではYOHとの元パートナー対決も残し「何度も俺がアイツのためにこのリングを去るチャンスをやってるのに、まだ残ってやがる。このまま続けても無駄だから、デビューの時からのマスクマンになりたい願望をかなえてやるよ。今の顔面ボコボコにしてな」と高笑いを浮かべた。