お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーが27日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、北海道・知床半島沖で沈没した観光船の引き揚げ、今後の調査について言及した。

 番組では、26日に海上まで浮上した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が作業台船にロープで固定され、台船上に引き揚げる作業前の様子を生中継。29日にも網走港に入港し、船内の捜索や事故原因の調査が行われる予定だ。

 カズレーザーは「陸揚げが済み次第、迅速に調査が進んだらいいなと思うんですけど、調査の結果、現行の海上観光業とかにどういった影響があるのか、安全基準、法整備であったり、例えば今使われている船舶がこのままだと営業できないとか、影響がどれくらい出るのかが気になりますね」と観光船業界への影響を語った。

 事故原因の調査については「33日間、水の中にあったので影響があると思うんですが、引き揚げられた状態で破損部分を見ることによって、運航前から整備不良だったのかとか、細かいところまでわかるんでしょうか」と専門家に疑問をぶつけた。

 これに水難学会会長で長岡技術科学大学大学院の斎藤秀俊教授は「エンジン周りの冷却パイプなどが破損していたら、運航前の整備不良というのがかなり濃厚になるが、エンジンとプロペラをつなぐシャフトが破損していたら、座礁したときに傷ついて沈没したか、あるいは沈没後の着底したときに付いた傷か、見極めが難しい。慎重に見ていくのではないか」と解説した。

 番組MCのフジテレビの永島優美アナウンサーは「原因究明はもちろんですし、12人の方がまだ行方不明でいらっしゃいます。その方達がご家族の元に一日でも早く戻れることを願います」とまとめた。