新日本プロレスの大張高己社長と親会社「ブシロード」の木谷高明会長が、SNS上で退団を示唆していた新日本の飯伏幸太(40)についての現状を説明した。

 飯伏は昨年10月の「G1クライマックス」優勝決定戦(日本武道館)で左肩を負傷し、長期欠場している。そんな中で5月に入りSNSで団体社員(以下・同社員)との私信をツイッターに貼り付け〝解雇通告〟を受けたと告発。団体に対する批判的な発言を繰り返しトラブルに発展していた。また、ファンとのやり取りでは退団や引退もほのめかし、騒然とさせていた。

 大張社長と木谷会長は26日に本人と対話と意見交換を行い、退団や引退といった事実はないことを確認。騒動の発端となった飯伏の他団体無断出場と、同社員による配慮に欠くメッセージについて、それぞれ処分を行う意向を発表した。以下、大張社長と木谷会長による一問一答


 ――現在の飯伏の様子

 木谷会長 実は(騒動後)2回お会いしてまして、昨日は大張と3人で食事をしながら話し合いました。その前は共通の知人に同席してもらいつつ話し合いしましたが。昨日も3時間くらい、その前も2時間半くらい。いろんな各方面の話になりましたね。やっぱり本当にプロレスが好きなんだなと。昨日は大張も一緒だったので最初は緊張しているのかなと思いましたけど。プロレスの話は進んだりすると目が輝いていて、僕も楽しかったですね。なので、いつになるかは分かりませんが必ず復帰してくれるものと信じています。

 ――双方のわだかまりは解けている状態

 木谷会長 100%までは分からないです。部分的には残ってるかもしれませんが、少なくとも私はないです。まあ、もともとないですし、今もないっていうのと。大張社長もかなり。これから徐々に100%の信頼関係に戻していきたい。

 ――飯伏選手の処分については

 大張社長 飯伏選手についてですが、事情をくめば今回の件をもって契約解除は考えていません。それにしても無断出場だったり、秘密の暴露にあたるような部分であったりは考慮して。おそらくは減俸等の対応になるかと思います。

 ――同社員の処分は

 大張社長 最終決定はしていません。

 木谷会長 ただ少なくとも今の立場からの異動は考えています。

 ――退団や引退の示唆が混乱を呼んだ

 大張社長 3月にお会いした際には退団、引退ということではなく、いつ新日本に戻れるのか、早く戻れるようにという気持ちで練習に打ち込まれてました。その後の会食の際にも今後ベストの形でリングに戻りたいという意向も確認できています。また、昨日(26日)の会食でも、新日本プロレスでまた活躍したいという意向を聞いています。

 ――飯伏同席のもとでの会見の予定は

 木谷会長 飯伏選手とも情報を共有しつつ、そこから修正したものを今日会見で発表させてもらっています。今後、また会見を開く必要があれば、もしくは飯伏さんが自らファンにメッセージを伝えたいというのであれば、それは十分検討するべきことかなと考えています。今回は会社からオフィシャルにメッセージを伝えるべきとの思いから、今日が試合がない日なので選ばせてもらいました。

 ――飯伏の肩の状況は

 大張社長 肩の状況はいまだによくないと聞いています。復帰時期についてはあくまで未定とお伝えさせていただきます。

 木谷会長 そこはあまり焦らないほうがいいかなと。飯伏選手もそこは引け目を感じる必要もないと僕は思ってます。リングの中のことは心配せずに、外側のことでまずはやってもらえればいいかなと。何ができるのかは本人と相談しつつやっていただきたいなと。まずは完治させてほしいなと思います。