エンゼルスの大谷翔平投手(27)は26日(同27日)の本拠地ブルージェイズ戦に「3番・投手兼DH」で先発し、6回を投げ、6安打5失点10三振1四球で今季3敗目を喫した。初回、先頭スプリンガーに許した9号ソロが先制点だったが、この試合で最も注目されたのは大谷の良き友であり良きライバルのウラジーミル・ゲレロ内野手(23)との対戦だった。

 昨年、2本差で本塁打王をゲレロに奪われている大谷はその宿敵に6回、カーブを狙われて左翼ポール直撃の9号ソロを被弾。軍配はゲレロに上がった。

 大リーグ公式サイトは「ゲレロ・ジュニアのビッグA(エンゼルス・スタジアム)での初ホームランは、彼にとって大きな意味がある」との見出しで、エンゼルスなどで一時代を築いたゲレロ父が現役だった頃、エンゼルス・スタジアムで走り回っていたゲレロの幼少期の思い出を紹介した。

 また、この日の試合前にはゲレロが、昨年のオールスター戦時に大谷と撮ったツーショット写真をポスターサイズに引き伸ばし、自宅に飾っていると明かしていた。ゲレロにとって記憶に残るスタジアムで、3度目の遠征にして初めて放った本塁打が大谷だったことはスペシャルなこととして伝えた。

 地元ロサンゼルス・タイムズ紙なども「大谷翔平、親友のブルージェイズ、ウラジーミル・ゲレロにやられた」と、2人の良きライバル関係を紹介しながら試合結果を伝えている。